ナオキック、クロコを学ぶ~クロコ財布編~

みなさま、こんにちは。 リオデピエドラ 新入社員の石川直生です。
イシカワに入社して2カ月が経ち、エキゾチックレザーについての知識も少しずつ増えてきました。先輩社員の皆さんのおかげさまで、「まだ二か月しか経っていないのか!」と感じるくらいに、業務の中で凝縮した時間を過ごしています。

今回のブログでは弊社の商品の中での人気も高く、評判のいいクロコ財布に焦点を当て、僕自身が業務を教わりながら得た知識とともに、色んな種類のある弊社のクロコ財布についてお伝えいたします。

 

バッグ・革小物の本格ブランド【Rio de piedra / リオ デ ピエドラ】

 

たくさんあるお財布の種類


いきなりですが、みなさんはご自分の持っているお財布の「型」の呼び方って考えたことありますか?
僕も入社するまでは「長財布」「二つ折り財布」くらいの認識しかなかったのですが、お財布の種類を分別するためにそれぞれの型の呼び方があるんです。

それでは早速、僕も製作に携わっている弊社のお財布の代表的な型をご紹介させていただきます。

 

 

ラウンドファスナー長財布

弊社のお財布の王道の型が、コチラのラウンドファスナー長財布。
その名の通り、ファスナーが「コ」の字にラウンドすることで、中身が落ちないようになる仕様になっています。

このファスナーの色が重要になると僕は思っているのですが、顔で言えばここは輪郭になるところ。
実はこのファスナーにもランクがあるんです。今までは「ファスナーなんてみんな同じじゃん」って思っていたのですが大きな間違い。
先輩社員さんに色々なファスナーを見せていただくと、すぐにその違いを実感することができました。

弊社のファスナーはYKKの最高級ファスナー、エクセラを使用しておりますので見た目がきれいで重厚感があり、且つ滑らかな使い心地です。
大切なお財布も、ファスナーの開閉ができなくなってしまったら台無しです。こういうポイントにもこだわることで、ご自分の持ち物としての愛着も上がっていきますよね。

また、ファスナーのそれぞれのパーツの名称も、入社してから初めて知りました。ファスナーの持ち手の部分を引手、金具の部分をエレメント、エレメントを開閉する金具部分をスライダーと呼ぶ…なんて普通は知りませんよね。

聞き慣れない名称でしたが、当然ながら各部の名称も覚えていかないと製作に携わっていけません。

こちらはメンズのデザインですが、クロコ革の色が変わると女性にも持っていただけるお財布に早変わり。

同じデザインでも、こんなに印象が変わるのも驚きです。

 

※センター取りとは?
弊社のクロコダイルラウンド長財布は、クロコ革の中で一番価値の高い「センター取り」の長財布となっています。
クロコ好きな人にとっては当たり前の情報かもしれませんが、クロコの革は部位によって価値の違いがあるんです。
例えが正しいかわかりませんが、食用の牛肉も部位によって味も値段も変わってくるようなイメージでしょうか?

クロコ革の中で一番価値が高く美しいとされている部位が、肚(=お腹)のウロコが左右対称に四角く並んでいるところ。
一匹の中で一カ所からしか取れない、そのど真ん中の部分を贅沢に使っているのが「センター取り財布」なんです。

このセンターの部分は人間の触ることのできない、ワニの進化の過程で生まれた奇跡のデザインです。

 

 

L字ラウンドファスナー長財布

長財布のバリエーションで、こちらもその名の通りファスナーが「L字」型にラウンドする作りになっています。角に丸みを設けるデザインになることで、印象がカジュアルに変化することにもモノ作りの面白さを感じます。
イシカワでは、クロコ革のセンター取りをしている商品はフォーマル寄り、カジュアル寄りには大きなワニの様々な部位の特徴を生かした商品のラインナップしています。

こちらのメリットはお値段の方もカジュアルなこと。
センター取りよりも、大きくてワイルドなウロコがお好みの方にとってはオススメできる逸品です。

 

 

二つ折れ財布

こちらは男性にとって定番の形の二つ折れ財布。
特長としては、胸ポケットにもズボンの後ろポケットにも入る大きさ。小銭を入れず、お札とカードをスマートに持ち歩く大人のお財布です。子供の頃、父の二つ折れ財布が家の机に置いてあって「小銭が入らないお財布なんてあるんだなぁ」と子供の目線で思っていたことが懐かしいです。

片手に収まる大きさでありながらクロコの素材で存在感を主張。

また、中を開くと内側もオールクロコというデザインになっています。

 

 

マネークリップ


二つ折れ財布をさらにスマートにしたのがマネークリップ。
弊社のマネークリップの作りは非常にシンプルで、中を開くとお札を挟んで留める金具と、カード入れが二カ所。

最低限のカードとお札しか持ち歩かないという方、もしくはメインのお財布をバッグ等に入れて、サッと出せるポケットにマネークリップを持つ、という使い分けをする方が愛用されるアイテムです。

折った状態での弊社の二つ折れ財布の厚みが約 1.5cm、マネークリップの厚みが約 0.7cm。
どちらもスマートな大きさですが、マネークリップの方がより手軽にお持ちになっていただけるサイズです。

先日某ドラマの中で木村拓哉さんが、机の上に置いてあったマネークリップをパッと口にくわえて移動していくシーンがあったんですが、男のセクシーさを表現する仕草としてとても格好良く印象的でした。

 

 

小銭入れ

 

二つ折れ財布やマネークリップは、持ち運びしやすいけど小銭が入らない、という側面があります。

そのための小銭用のお財布が小銭入れ。
子供が持てるくらいのサイズ感でありながら、素材がエキゾチックレザーというポイントも、さりげなくてクールです。

弊社rio de piedra の小銭入れには、コの字型ファスナーのタイプと、ホック一つでパッと小銭を出し入れできる四方口タイプの二つのご用意があります。

 

横長小銭入れ

 

四方口小銭入れ

中身をがっちりとホールドしてくれるファスナー派。
ファスナーを開ける面倒くささより、小銭の取り出し易さを優先する四方口派。
どちら方が使いやすいか?というのも弊社スタッフの中でも意見の分かれるところでした。
使い勝手とデザイン、みなさんはどちらがお好みですか?

 

最後に

ナオキック、クロコを学ぶ~クロコ財布編~、いかがだったでしょうか?
作業をスムーズに進めるために覚えることはまだまだたくさんありますが、今はキックボクサー時代にもまずは基本を大切に身につけていった頃と同じように、一つ一つを頭と体にインプットさせています。

実は今、僕の企画で進めているお財布の新型商品もあり、まだサンプル製作の段階ですが、イメージにワクワクしながら商品完成に近づかせております。
今回は弊社クロコ財布シリーズの「商品」に焦点を当ててお伝えしましたが、次回はクロコ財布が完成するまでの製作現場の情報をお伝えさせていただきたいと思っています。

なかなか知れない情報もお伝えしますので、Rio de piedraファンの皆さま、お楽しみにしてくださいませ。

 


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