※2017年12月1日に公開した記事ですが、追加修正を行い2018年12月14日に再度公開いたしました。※
こんにちは。(株)イシカワの吉川です。
ちょうど1年前のLEON別注企画に続き、2018年の今年も11月24日(土)発売の雑誌「 LEON 」にスモールクロコ(ポロサス)を使用した「 LEONコラボモデル 」のサコッシュが掲載されております。
Rio de piedraはワニ革の素材についても、バッグや財布のサイズの大小・プライス設定などでも、クロコダイルの種類を使い分けしています。
その中でもこだわりを持って採用しているのが「 キング オブ クロコ 」と称されるスモールクロコダイル「ポロサス」です。
あのフランスのメゾンブランド「HERMES(エルメス)」も、このポロサスを入手するためにさまざまな取り組みと資本を費やしています。
・なぜ世界のトップブランドがスモールクロコを欲しがるのか?
・スモールクロコダイルの特徴とは?
・ポロサスが持つ魅力と価値とは?
最新のLEON掲載モデルと共に分かりやすくご紹介していきましょう。
・最高級クロコ「スモールクロコ」人気の理由
・希少性の高いスモールクロコの現状と背景
・極少の入荷数!天然スモールクロコへのこだわり
・希少サイズのポロサスだから表現できる! One&Onlyな大人のサコッシュ
・最後に
最高級クロコ「スモールクロコ」人気の理由
クロコダイルの中でも希少性が高く最も高額で取り引きされているのがイリエワニ:スモールクロコダイル(ポロサス)です。
HERMES(エルメス)をはじめとするヨーロッパの3大メゾンブランドはこのポロサスを入手するために世界を飛び回っています。
産地はオーストラリア・インドネシア・パプアニューギニアで世界取引量は年間約7万枚です。
7万枚と言われてもぴんと来ないと思いますが、皮革として取り引きの行われているクロコダイル(4種類)の世界取引量は約50%万枚ですので、ポロサスの占める割合はたったの14%にすぎません。
この数字から「世界が争奪戦を繰り広げる」ポロサスの価値と希少性、高値の一端を感じてもらえるのではないでしょうか。
そして、スモールクロコの特徴でもあり、最もポロサスが好まれる理由は、腹部のうろこの美しさです。「ワニなんてみんな同じなんじゃない?」というお声が聞こえてきそうですが…
他のクロコと比べると、腹の四角形のうろこは細かく美麗に揃っていて横腹は丸形で、このバランスが美しく綺麗で、「黄金比を持ち合わせたクロコ」とでも申しましょうか、スモールクロコの特徴と最大の魅力になっています。
スモールクロコの「スモール」とは、うろこが「小さく細かい」ということを指すのです。ゆえに、こだわりのクロコ愛用者や著名人や経営者の方々にポロサスは絶大な人気を博しています。
普段からポロサスを見慣れている私たち業界人でさえも、他のクロコダイルを横に置き、見比べると「やっぱりポロサスは綺麗だよね。
高級感が違う」と思わず口から出てしまう程「別格」のクロコダイルなのです。勿論、見た目だけでなく品位のお値打ちも「別格」です。
希少性の高いスモールクロコの現状と背景
現在日本で使用されているスモールクロコ革の約「90%」が養殖されたものです。残りの約「10%」が天然モノです。
野生の卵を集め養殖場でフ化させる国(一定数はフ化させ自然に戻す)や、養殖場の中で生まれた卵より稚(ち)ワニを育てる方法を用いる国もありさまざまです。
スモールクロコダイルに代表されるワニ革は、使う商品・目的によって養殖年数が変わってきます。
多く使われている財布やバッグなどの材料に適した腹幅20cm~30㎝前後に成長するには2年~3年を要します。
また、希少な天然モノだとこの倍の年月を要すると言われています。
養殖場より出荷されるワニ革は、大きくても腹幅45cm前後が限界で、4~5年の年月を費やします。
養殖場の回転率の関係でその大きなサイズの出荷量は極めて少量です。
例えばバッグなどのヨコ・タテのサイズが継ぎ目がなく45cmを超えるものは、非常に稀少なワニ革を使用していると言ってよいでしょう。
是非、参考になさって下さい。
では、それ以上の大きなワニ革は流通していないのか?ごくわずかですが、10%の天然モノより供給されています。
自然保護の視点から原産国により出荷できる大きさは、センチ刻みで管理されて徹底されています。
しかも大型のスモールクロコは、10%の天然モノのうち約1~2%しか捕獲されない本当に貴重なワニ革です。
成長するための全ての環境が整った養殖モノとは違い、餌の確保から病気など、厳しい自然の中で育ち、腹部にキズなどのダメージが少ない良質のポロサスとの出会いには「自然の妙」を感じてなりません。
画像は腹幅約130cm(全長約4m)のスモールクロコダイル。私もこの道30年になりますが、ここまでのサイズのワニ革にお目にかかることはめったにありません。
身長155cmのスタッフがすっぽり収まってしまう程の大きさです。
この画像より、スモールクロコの【スモール】は【小さいサイズのクロコダイル】ではないことがご理解いただけると思います。
極少の入荷数!天然スモールクロコへのこだわり
私たちRio de piedraはスモールクロコ・ナイルクロコ・シャムワニなどのクロコダイルを製作アイテムに合わせて使用しています。
中でもスモールクロコの大型(ワシントン条約上認められている50cm前後の原皮)の希少性に惚れ込み入荷数は極めて少ないのですが、こだわりをも持って取り扱っています。
スモールクロコに限らず大判のワニ革は、色々なアイテムの発想やバリエーションが可能になります。
養殖サイズでは作れない大型のバッグやウェアーなどには、なくてはならない希少な材料です。
また、財布やバッグなどもアレンジ次第でスモールクロコをより身近な価格帯でご提供が実現する、利便性も持ち合わせた材料でもあります。
どちらのパターンにしても、お客様にポロサスの「特別感」を感じていただけると自負しております。
青森県・大間の高級本マグロ漁師ではないですが、求められても釣れないなければ手に入らない。スモールクロコも同様です。
大型のモノになると求められても捕獲できなければ1枚も入荷がない訳です。100枚の野生皮が入荷してもない時はないんです。
数少ない高級素材は一朝一夕では手に入りません。
まさに野生のスモールクロコダイル「ポロサス」は、「真の天然最高級皮革」と呼ぶにふさわしいと私は思っております。
養殖のクロコとは一線を置きますが、産地パプアニューギニアのような発展途上国では地域住民の唯一の現金収入源となっている国もあり、子供達の教育費もそこから得られています。
生息数の減少を防ぐため、生息数調査を厳格に行い捕獲数を決定し、持続可能な利用に努めていることはお含みおきください。
希少サイズのポロサスだから表現できる! One&Onlyな大人のサコッシュ
Rio de piedraは財布・小物・メンズバッグなどさまざまなアイテムにスモールクロコをこだわりを持って採用しています。
こちらがLEON最新号掲載がデビューとなる「LEON別注モデル」です。希少価値が絶大な天然の「スモールクロコダイル」を贅沢に使用したサコッシュです。
スポーツ感をまとったカジュアル色の強いサコッシュですが、シンプルでスマートな外観と濃紺の「ミットナイトブルー」が大人の品格を漂わせます。
休日やちょっとしたお出かけの際にはラウンド長財布やスマートフォン・シガレット・メガネなどの必需品を収納するにも便利なアイテムです。
また、収納品の整理に便利な、内側にはオープンポケット×1・ファスナーポケット×1があり、機能性も充実しています。
スタイリッシュなデザインのおかげでしょうか、LEON掲載後は女性の方々からの評価が高く、男性の皆様には女性の視線を集めるという効果もプラスされることが期待できるかもしれません!?
最低限のモノだけを入れるというサイズ感でトレンド真っ只中のサコッシュではありますが、クロコを使用した大人のサコッシュは「ありそうでなかった」注目アイテムのひとつとでもあります。
本来カジュアルなサコッシュも素材が「レザーの最高峰」であり、自然が生み出した「無二のアート」ともいうべきスモールクロコ(ポロサス)を使用することにより、この世に2つと存在しない「One&Only」なプレミアムアイテムが誕生するのです。
人もそれぞれ違いますが、クロコアイテムにもそれぞれコピーの出来ない唯一無二の個性が存在するのです。
しかも、ブルー系のクロコならどんなスタイルにも合うだけでなく、品よくお洒落な印象を醸し出してくれることでしょう。
最後に
今回はRio de piedraもこだわりを持って取り扱っているスモールクロコダイル(ポロサス)をクローズアップしてご紹介しました。世界が注目するクロコダイルの看板的存在とその魅力を感じていただけましたでしょうか?
特にスモールクロコ革に関するご質問や商品に対するお問い合わせはユーザー様からも多く頂戴する案件なので、よい機会と思い一歩奥まで踏み込んだ内容といたしました。クロコファンの皆様にとって役に立つ情報となれば嬉しく思います。
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