Rio de piedra-リオデピエドラがオウンドメディアを始める理由

商標と創設

 こんにちは。株式会社イシカワのヨシカワヨシカズ(吉川嘉一)です。

かなりまぎらわしいのはご勘弁ください。でも本人は結構気に入っています。(笑)

今日から弊社オリジナルブランドRio de piedra「リオ デ ピエドラ」のオウンドメディアをスタートしました。

これが初めのエントリーです。皆さまよろしくお願いします!

エキゾチックレザー専門オリジナルブランド

皆さんはエキゾチックレザーと聞いてどのような皮革を連想しますか?
知ってますよ、ワニとヘビ!暖かい南の方で取れる皮?ミステリアスな珍獣?等々が聞こえてきそうですが…。(笑)

エキゾチックレザーとは「牛・馬・羊・豚に代表される家畜の副産物で無い、爬虫類(ワニ・ヘビ・トカゲ等)・鳥類(オーストリッチ等)・魚類(エイ・サメ等)等から得られる皮革」の事を指します。

エキゾチックレザーの殆どは利用制限がある為、牛革等に比べて希少性の高い天然素材と位置付けられているのです。

興味がある方もそうで無い方も、様々な印象をお持ちだと思いますが、クロコダイルやパイソンに代表されるエキゾチックレザーの良さや奥深さを多くの人に知って頂きたい。

もっとカジュアルに日常生活にどんどん取り入れて頂きたいという強い思いから弊社オリジナルブランドRio de piedra「 リオ デ ピエドラ 」のオウンドメディアをスタートしました。

スニーカーイメージ

 

Rio de piedraとはスペイン語で石と川の事。ネーミングの由来はまた後日…

現在、メンズファッション誌「 LEON 」や、Webサイト「 Men’s Fashion Brand NAVI 」でもオシャレ40代・50代男性に似合うエキゾチックレザーブランドとして、紹介されているリオ デ ピエドラですが、その礎となる歴史は古く、半世紀以前に遡ります。

バッグ・革小物の本格ブランド【Rio de piedra / リオ デ ピエドラ】

1961年、母体となる株式会社イシカワが創業

株式会社イシカワはその前身である有限会社石川商店としてエキゾチックレザー専門の皮革卸売業として、1961年(昭和36年7月3日)に初代石川直矢が東京浅草にて創業いたしました。

そして現在の三代目石川公一へと継承されて行くのです。初代は私の母方の祖父にあたります。私が生まれる4年前の話になります。

浅草と聞くと東京下町の観光名所、三社祭に花火大会、四季折々のイベントが沢山開催されるイメージをお持ちだと思いますが、実は浅草は沢山の皮革関連業者が商いをしている  ” 皮革の町 ” ” 皮革の聖地 ” でもあるんですよ、ご存知でしたか?

その時代、浅草は「履物の町」として靴や草履(ぞうり)の製造が盛んで、弊社はトカゲ革・ヘビ革を主に草履製造メーカーに販売していたそうです。

今と比べれば年配の女性は着物を着る機会が多かった時代ですね。

今では考えられない話なのですが、当時はワニ革の輸入量が極端に少なく、かなり高値で取引されていたそうです。

なんと、1ヵ月に数枚のワニ革を販売すれば一家が生活出来た時もあったそうです。数枚ですよ!なんとも羨ましいお話し・時代でした。(笑)

草履メーカーから靴メーカーへ

そして時代と共に主要な販売先も変化して草履メーカーから靴メーカーへ、そしてハンドバッグ・小物(財布等)メーカーへと取引先のジャンルも変わって行くのです。

浅草という立地が功を奏して色々な製品製造業者からお声を掛けて頂けた結果なのでしょう。(嬉)

同じ皮革業界の中にあっても取り扱う製品が違えば、革の使い方・希望する革のサイズ・仕上げ方・製法製造工程も異なります。

その変化に対応するかの様にイシカワは革の販売だけではなく、いち早く製造メーカー目線の製作に関わる補助的・二次的な業務も皮革販売と並行して積極的に請け負う様になりました。

例えばミシンを入手してパッチワーク製品の元となるシートを製作したり、出来上がった製品にさらに透明度を増す光沢を特別な薬品を使って塗布したり、専用の機械を購入して本来は製造メーカーが行う作業をサポートしたりしておりました。

その営みが血となり肉となり現在弊社が持つ豊富な経験による知識、そして製造業(メーカー)へと舵を取り始める大きな礎・エッセンスとなっていったわけです。

長い歴史の中で育まれた知識と技術

創業以来半世紀以上、私たちはエキゾチックレザーに特化して繊細な取り扱いが要求される難しい素材を、豊富な経験による知識と目利きにより、お客様に正しい知識(革の性質・特性)の伝達も合わせて、安心した品質の革をお届けする事を心掛けてきました。

その甲斐あってそのクオリティは国内有名ブランドからも認められ数多くのアイテムにイシカワが提供したエキゾチックレザーを採用して頂いております。

マット革とシャイニング革

お声がけ頂けるのも革を供給する側(皮革販売)・される側(製造メーカー)の両方を商いとしている事で「痒い(かゆい)所に手が届く」とでも申しましょうか、イシカワならではの特質をご理解頂けた結果なのかもしれません。

そして今から20年ほど前から皮革卸業と共に製品製造(製造メーカー)の分野への取り組みが大きくスタートする訳なのですが…。

製品製造(製造メーカー)の分野へ

切っ掛けはある大手ブランドからのOEM生産のお話を頂いた事からでした。OEM生産とは簡単に申しますと ” 相手先(他社)ブランドの製品を製造する事 ” という意味です。

「クロコダイル・パイソンの製品には興味があり、力を入れたいのだがノウハウに乏しく生産力が私たちにはないので是非うちの商品を作ってもらえないだろうか?」そんなお話から小さいながらも製品作りを行っていたイシカワのOEM生産の歴史がはじまるのです。 

本当にご縁とはわからないものですね、時が経ちこうして振り返ってみるとさらに実感します。皆さんにも似た様な経験がひとつやふたつ有るのではないでしょうか。

お陰様でメンズ・レディース共に国内有名ブランドのOEM先も少しづつ増え、人気ファッション誌や大手百貨店、セレクトショップ等の売り場でイシカワが携わったアイテムを目にする様になりました。

OEM生産は諸処の守秘義務がありまして、相手先ブランド名を公にしてはいけないという約束事もございます。残念ながら私どももOEM先のブランド名を申し上げる事が出来ません。ご理解頂けますと有難いです。(拝)

エキゾチックレザーのエキスパートとして

ブランドに認められる確かな製品には素材・作り・機能性等トータルとして高いクオリティが求められます。特に日本のユーザー様は「世界一目が肥えている」と言われています。

良いモノを見慣れており良し悪しを見分ける目をもっていらっしゃいます。(汗)

相手先様のブランドイメージをお預かりする以上、妥協する事はできません(汗・汗)

大切なクオリティを守る為、日本国内での生産にこだわり、クロコダイル・パイソン等の特性を十分に理解し、卓越した技術を持つ職人達(技術者)はとても大切なパートナーであり、我々製造メーカーにとっては無くてはならない存在です。

皮革裁断1

 

どのジャンルの職人・技術者もそうなのかもしませんが、腕の良い人・いい仕事をする人程、想像は付くと思いますが………。頑固者です(笑)

また、その職人さんのモチベーションを管理することも実はメーカーの大切なお仕事でもあります(汗) そう!! そう!! と共感してくださる方、きっといらっしゃいますよね~~!!(笑)

皮革素材を厳選する目利き、卓越した職人による技術力、そして数々の経験によって蓄積された確かな機能性、ものづくりの様々なアイディアによって初めてご納得頂ける製品が生まれると、我々は考えます。そして「なぜ?」にもこだわらなければなりませんね。

「なぜクロコダイルなの?」「なぜこのアイテムがいいの?」「なぜそう感じたのか?」等をお伝えすることが大切です。

皆様の気持ちに響くストーリーがそこになければ  ” 駄目 ”  ですね。なんかカッコいい事を書いちゃいましたね、柄にもなく(笑&汗)

嘘つきにならぬ様、肝に命じます…(汗)

エキゾチックレザーの啓発活動

頑張るついでと言ったら関係者に怒られそうですが、実は私どもはこんな事もやっているんです。エキゾチックレザーの啓発普及を目的とした啓もう活動も積極的に参加しております。

私たちは皮革産業の総合的な振興・発展及び連帯強化を目指す  ” JLIA ”  一般社団法人日本皮革産業連合会

日本皮革産業連合会

エキゾチックレザー関係業者からなる日本唯一の団体  ” 全爬協 ”  全日本爬虫類皮革産業協同組合。

 

全日本爬虫類皮革産業協同組合

 

2団体の会員として、業界の発展にも微力ながらご協力させて頂いております。

特に皮革関連の企業・ブランド・百貨店・専門店等を対象に実施される研修会・講演会には、毎年講師として招へいされ、エキゾチックレザーの特性や取り扱い方、保管方法・手入れ法等の専門知識をご説明させて頂いております。

私はしゃべりのプロではありませんので皆様にちゃんと伝わっているのかはわかりませんが、何時もなるべく業界では当たり前の専門用語は使わずに解り易い言葉で丁寧に、を意識してお話をさせて頂いているつもりです。

実はドキドキ汗が毎回止まらないんですけどね(笑)

2012年、Rio de piedra「リオ デ ピエドラ」誕生。

私たちの想いを込めた本当の価値のあるエキゾチック製品をお届けしたい。

株式会社イシカワが持つ半世紀以上の経験と知識・想いが結実した形として  ” ラグジュアリー&リラックス ” をコンセプトに揚げ、Rio de piedraは2012年に設立されました。

商標と創設

 

話しは遡るのですが、私が大学在学中は日本のファッションはDCブランドブームの真っ只中、興味のある私はアルバイトで貯めた小遣いの殆どが服に消えていった記憶があります。

セールの時は早朝から店舗の長い列に並んだ事もありました。好きな物・欲しい物にはお金を使った、いわゆる新人類世代ですね。

「着れるもんならうちのブランドの服を着てみな!!」と言わんばかりの威圧的で攻撃的な店員の接客は、今でも忘れません。

今こんな接客をしたらきっと大変な事になるんでしょうね(笑)
本人もそうですが(笑)、頑張って着飾っているなあと思う人も良く見かけました。ブームだからそれを着ていればオシャレなんだと大勘違いをしていた若き頃ですね。

程なくバブルがやって来て、モノに消費を惜しまない時代の到来でした。そんな時代を経験し、今思う事は良いモノ・そうで無いモノの判断が出来る世代の皆様、働き世代・ストレスMAX世代の皆様に向けて、そろそろ力を抜きましょうというご提案。

その高級さが故にフォーマルな場での使用に限定されがちなエキゾチックレザーのイメージを覆し、本当に上質な製品をカジュアルに日常生活にも取り入れて頂く為のブランド。

それがRio de piedra「 リオ デ ピエドラ 」です。

エキゾチックレザーをもっとカジュアルに

内閣府の世論調査によると、国民の 60%の人は、「 モノは満たされたので心を満たしていきたい 」という時代へと進化が続いている様です。心の豊さをもたらすものを欲する時代になったという事なんでしょうね。

最近では様々な天然素材でも、デメリットを隠すのではなく、「 心地良さ 」というメリットを活かす事に重点を置くようになって来ました。エキゾチックレザーは高級天然素材の代表格として、バッグ・財布・靴等のマテリアルとして幅広く利用されています。

クロコダイル・パイソン等には、元々生体的に備わった特徴があり、それが欠点となり、又、問題点としてご指摘頂く事も少なからずある事です。リアルレザーなのであって当然、無い方が不自然なんですけどね。(涙)

これからはエキゾチックレザーも素材の短所を開示し、長所を活かして物作りをする事がテーマになってくると思います。

素材の良さを最大限に引き立たせ、使う人にとって「 心地よい思い 」を感じて頂く事により、天然素材の良さが生きる生活文化が生まれる、そして潤いのあるライフスタイル「 心の悦び 」が実現すると私たちは考え、信じております。何の欠点も無い完璧なモノは現在存在していないのですから……。

ハンドバッグ1

雑誌・メディア等によるファッション性の高い情報発信だけてなく、個体差がある故、「 唯一無二 」の存在に成り得るエキゾチック製品は大量生産が数多く並ぶ昨今に於いて、真に贅沢なモノであると考えその素晴らしさをお伝えしたい。

日々のコーディネートに 1点、クロコダイル・パイソン等のエキゾチックレザーを加える事で感じられる、贅沢感・さり気ない高級感はゆとりある大人のライフスタイルを演出します。

最後に

普段から身に着けて持ち歩く必需品(バッグ・財布・名刺入れ等)は感性やこだわりを反映する重要な役割を持っているものです。手を抜くアイテムを間違えてはいけません。要注意です!

私たちが皮革の特性を知り尽くした上で、リアルでわかりやすい情報発信と新しい価値創造を提案する事は、老舗専門メーカーとしての使命であると思っております。

少しでも皆様のお役に立てる存在になれる様、微力ながら最大級でお伝えしてまいりますので覚悟しておいて下さいね(笑)

 


 

バッグ・革小物の本格ブランド【Rio de piedra / リオ デ ピエドラ】







 

 

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