こんにちは。
(株)イシカワの元キックボクサー ナオキックこと石川直生です。
今回は、知る人ぞ知るプレミアムレザー「ヒマラヤクロコレザー」について、ご紹介致します。
ヒマラヤ山脈を連想させるホワイトと茶褐色のグラデーションを持ち、「誰もが知るあの世界的ブランド」が人気に火をつけたことで拡がっていったヒマラヤクロコ。
世界的な著名人やセレブの方々が好んで持つことでも有名なアイテムで、いつでも注目を浴びているマテリアル。
ワイルドなクロコの地模様を生かした美しいホワイトの発色は、タンナー(製革業者)の技術の結晶とも言えるでしょう。
希少なクロコの中でも、さらに選び抜かれた個体のみ名乗ることが出来る称号 「ヒマラヤクロコ」。
その魅力を、存分にお伝えしていきましょう。
・ヒマラヤ山脈にクロコはいない!?
・ヒマラヤクロコレザーは、どのように出来るのか
・ヒマラヤクロコ豆知識 ~種ワニがいる!?~
・ヒマラヤクロコアイテムのメンテナンス承ります
・Rio de piedraのヒマラヤクロコアイテムのご紹介
・最後に
ヒマラヤ山脈にクロコはいない!?
まずはじめに、誤解される方も多いのでお伝えしておきたいのが、そのネーミングの由来。
「ヒマラヤクロコダイル」は「ヒマラヤ山脈近辺に生息しているクロコ」の革ではありません。
クロコが生息出来るのは、主に赤道周辺の暑い国々の河川や湖・沼などの淡水域で、ヒマラヤ山脈のような気温の低い高地では生息出来ません。
ネーミングのルーツは、あの世界的ブランドが「雪解けのヒマラヤ山脈」からインスパイアされて名付けたことが始まり。
その誕生以来、ヒマラヤクロコは「知る人ぞ知るプレミアムアイテム」として、世界中の人々を魅了し続けています。
ヒマラヤクロコレザーは、どのように出来るのか
クロコは「プレミアムレザー」とも言われる価値の高い素材。個体に傷が出来ないように、そしてしっかりと成長するように、約8割以上がファーム(養殖場)で大切に育てられています。
そのように育てられる中でも、「ヒマラヤクロコ」になるためには、幾つかの条件が必要になります。
クロコは生体の時には、お腹の真ん中の部分がアイボリー、端の方は茶褐色とも表現するようなワイルドなグラデーションの色味を持ちます。
まずヒマラヤクロコレザーとして選ばれるためには、原皮の状態で、「アイボリーと褐色の部分の境目が、真っ直ぐ縦に綺麗に整っている」ということ。
それと同時に、ウロコの大きさにバラつきがなくバランスが整っている、ということが第一条件になります。
それを研究を重ねたタンナーの元で鞣すことで、真ん中の部分をオフホワイト、両端のワイルドな茶褐色の部分を深いグレーへと変化させていきます。
通常は一度、革全体を脱色してから色を染めていくのですが、ヒマラヤクロコの場合はグラデーションの色味を残して(生かして)鞣します。
そしてもう一つの条件は、「高品質な革」であるということ。
ヒマラヤクロコが「プレミアム」である由縁の一つが、純白の美しさ。傷や汚れを持った革では、それが活かせません。
この高い国内標準の条件を満たすクロコの割合は、10匹に1匹と言われています。
こうして様々な条件が重なることで、[大自然 × タンナー]の技術が織り成す、One&Onlyなアート ヒマラヤクロコレザー が完成していきます。
ヒマラヤクロコ豆知識 ~種ワニがいる!?~
姿形を少しずつ変えながら、恐竜の時代から生き続けているクロコ(ワニ)。
種類によっては、人間と同じように70~80年の寿命を持つと言われ、種としてのその長い歴史の中には、まだまだ解明されていない部分も多い動物でもあります。
優秀な馬を繁殖させるためのオス馬のことを「種馬」と言いますが、クロコにもなんと「種ワニ」がいるんです!
お腹の部分のウロコが整ったメスは、「種ワニ」として養殖場で大切に育てられることもあります。
「種ワニ」の卵から孵(かえ)った子ワニも、バランスが整ったウロコが遺伝していきます。
さらにお腹の部分のグラデーションも綺麗に整っていれば、「ヒマラヤクロコ」として選別されていきます。
このような生命の神秘にも触れながら、プレミアムレザーは作られていくんです。
ヒマラヤクロコアイテムのメンテナンス承ります
美しいオフホワイトがヒマラヤクロコの魅力ですが、大切にご愛用頂いている中でも、メンテナンスのご相談を受けることもございます。
ヒマラヤクロコは染料・顔料を一切使わず、クロコ本来のグラデーションを生かして発色しています。
そのため、メンテナンスをすることで逆に白い部分に違和感が出てしまうこともあるんですが、Rio de piedraでは違和感の出ない仕上げ方法で、お悩み解決を承っております。
先日いただいたご相談は、ヒマラヤクロコのお財布にお茶をこぼしてしまったお客様。
革の表面の水分を直ぐに拭き取った2日後、表面が黒ずんできてしまった、というご相談でした。
原因はお茶の成分のカテキンが革の中に入り込んでしまい、革が乾いた時に表面に黒ずみが現れてしまった、ということでした。
メンテナンス方法に試行錯誤を重ねた職人の手で、そのお財布が「経年“劣化”」の状態から、このような「味のある経年“変化”」の状態へクリーニングすることに成功しました。
製品の美しさと比例するように、職人の技術も進化しているので、メンテナンスでお困りの際にはお気軽にご相談いただければ幸いです。
Rio de piedraのヒマラヤクロコアイテムのご紹介
Rio de piedra、そして兄弟ブランド CEBEC TOKYOのヒマラヤクロコアイテムのラインナップをご紹介致します。
ここまで沢山のヒマラヤクロコのアイテムを取り揃えられるのは、ブランドとして自慢出来ることでもあるんですよ。
すぐに売り切れてしまうアイテムもあるので、気になるアイテムがあればお気軽にお問い合わせください。
・Rio de piedra ラウンドウォレット( R61200-03-48 )
・Rio de piedra メッシュラウンドウォレット( R50001-05-48 )
・CEBEC スリムラウンドウォレット( C613000348 )
・CEBEC コンパクトウォレット( C619000348 )
・CEBEC ビジネスカードケース( C614000348 )
・CEBEC 二つ折れウォレットコインケース付き( C601020348 )
最後に
天然の中から生まれ、そこにヒトの手が加わることで、世界中のVIPが競うように探し求めるようになったヒマラヤクロコ。
今回は革として「選ばれる」ところから、希少な商品として「表舞台」に上がるまでお伝えさせていただきました。
私がRio de piedraへの入社前に立っていたステージは、キックボクサーとして戦うためのリングでしたが、チャンピオンになって輝かしいスポットライトを浴びるまでには、沢山の険しい道のりがありました。
ヒマラヤクロコが「革」から商品になるまでに似ているな…と、思いながら書いておりました(笑)。
毎日、革を見ることに慣れていても決して飽きることのない、大自然が生み出したアート・ヒマラヤクロコダイル。
希少な理由とともに、その魅力が伝わる情報としてお役に立てていただけら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。